女性ホルモンが
内臓脂肪に影響する!
女性ホルモンは、脂肪のつきやすさにも密接に関わっています。女性ホルモンは、卵巣から分泌されるホルモンでエストロゲンとプロゲステロンに分けられます。
月経の前後で体調を崩したり、精神的に揺らぐ人も多いでしょう。それは、2つの女性ホルモンが約28日周期で分泌量を変化させることが原因です。
プロゲステロンとエストロゲンは両方とも女性ホルモンですが、それぞれ役割が違います。
プロゲステロンは、排卵期から次の月経までの黄体期に分泌が増加するホルモンです。
基礎体温を上昇させるなど、妊娠の継続を助ける役割があります。
一方で、エストロゲンは月経から排卵の間である卵胞期に分泌が増加するホルモンです。
エストロゲンは、女性特有の柔らかな身体づくり、肌や髪のハリや潤いを維持する役割のほかに、脳や自律神経にも影響を与えています。
またエストロゲンは、脂肪細胞を小さくして脂肪の燃焼を促進するホルモンでもあります。
しかし、閉経によってエストロゲンは減ってしまうため、内臓脂肪もつきやすくなってしまうのです。
加えて、女性ホルモンが減ることで、男性ホルモンの割合が相対的に増加します。
その結果として、内臓脂肪もつきやすくなってしまうのです。
内臓脂肪の増加の原因は、運動不足や食べすぎだけと思い込んでいる人は注意してください。

内臓脂肪をそのままにしておくとどうなる?
一方で内臓脂肪が全て悪いという事はありません。
脂肪細胞自体は、体内の糖代謝や脂質代謝に関わる物質をつくるなど、身体のバランスを調整してくれる大切な役割を持っています。
ただし過剰になってしまうと、代謝機能に異常が起こってしまうのです。
さらに、内臓脂肪が増えると血管が硬くなり、血圧が上がりやすくなる点も要注意です。
できるだけ早めに対処するようにしましょう。